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中村 敬 遊歩道に描く

遊歩道を楽しくするプロジェクト 企画主旨

□ロケーション
 広島市中心部からバスで20分。
 吉島ボートパークに隣接する約4キロメーターの遊歩道
 ボートパーク内にはイタリアンレストランや船舶管理施設があり、
 これから広島の都市型リゾート地として発展する可能性を秘めています。
 遊歩道は地域の人々の散歩コースであり、
 朝夕と犬の散歩をする人々が行き交います。

□動機
 始めて現地を視察した時、海辺の開放感と青い空に場の魅力を感じました。
 遊歩道に関しては、その存在を主張する印象的な黄色い道でありながら、
 歩いてみると、単調な表情の道に、、長さを感じさせない仕掛け、
 歩くことが楽しくなるような演出が必要だと感じました。

□制作方針
 そこで下記のようなイメージで、遊歩道に絵を描く仕事を開始しました。

 1図案のモティーフが海辺、水辺の生物のシルエットを使うことで、場との関係性を
作る。
 2何が描いてあるのだろう?様々な形を点在させ、歩行者に予測のつかない
「宝探し」のようなわくわく感を感じてもらう場にする。
 3海辺の雰囲気を感じながらその場で考え、制作していくこと。
 4制作スタッフの個性を取り入れて行くこと
 5ユーモア、アイロニー(皮肉)を含んだグラフィック
 6絵が日々、増殖していく
 7わらわらと若い人たちが道路に寝そべって描いている非日常な風景も作品の一部
と考える。

□制作体制
 制作期間は、型紙制作期間2週間 実制作12日間に及びました。
 制作にあたって、広島市立大学生との共同制作として進行しました。
 描いた人は20人を超えます。

□制作背景
図案の原画は、図鑑や子供の絵本から選んだ形をPCソフトでトレースして
制作しました。
しかし、描く段階では、すべて手描きで行なうことがこの仕事の特徴です。
PCを活用したデジタル制作でありながら、最後は、すべて手描きで描く、
それが重要です。
効率性や合理性を追求する日々の暮らしや社会的な常識へのささやかな挑戦と、皮肉。
情報伝達がデジタルデータに置き換わった現在、
あえて、筆一本で大地と格闘する、絵師の心意気です。

残念ながら、4キロは長いのです、描いても描いても、終わりがありません。
制作期間で描けた範囲は2キロメーター、
残りの2キロと様々なグラフィック全体をつなぐ総合的な演出は未完成です。

今後の展開が期待されます。


中村敬
# by keiatorie2 | 2008-11-08 06:37

制作スタッフ

アートディレクター 中村 敬

チーフクリエイター 池田和子(広島市立大学)

クリエイター(広島市立大学)
根田琴美
田邉美奈子
梶木淳子
坂本史
秀あゆ美
幸野由衣
仁下愛美
土本亜裕美
中村瞳
亀井歩
的場まり子
本木美由貴
辻原咲紀
鹿児島藍

東京スタッフ
朝倉優佳
渡辺美和子

壁面制作協力
ピカソ画房

キュレーター
岡本 芳枝
# by keiatorie2 | 2008-11-06 21:53

吉島ボートパーク遊歩道点景

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# by keiatorie2 | 2008-11-05 21:36

吉島ポートパークの遊歩道点景

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# by keiatorie2 | 2008-11-05 21:25

吉島ポートパーク点景

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# by keiatorie2 | 2008-11-05 21:20